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Movable Type 3.3 に関して(移行の注意点など)

2006/06/28夜からMovable Typeの最新バージョンであるVer3.3の出荷が開始されました。(7/12よりVer3.31が提供されています)

今回のバージョンアップでは、内部プログラムコードの見直しが多く行われたとのことで、より安定性を増したのではないかと期待されます。

処理が重く不評だった再構築処理も見直しが行われ、無駄な処理を無くすなど最適化が行われ高速化されたようです。数百エントリーの再構築を行ってみましたが、体感的にも早くなったようです。

しかし、メモリー使用量を減らすなどの最適化は行われていないようですので、個人や中小企業で使用している共有型のレンタルサーバーでは、あまり恩恵に与れないかもしれません。

新機能

タグ」機能が追加され、エントリーでタグの設定が行えるようになりました。カテゴリーとの使い分けに悩むところですが、記事を書きながら気軽に使うのが「タグ」なのかなと感じます。

タグによる絞込みは検索が利用され、検索テンプレートの使用は必須となりますが、今回のバージョンから検索テンプレートが、ブログごとに簡単に設定できるようになっています。

また、Movable Typeの機能を拡張するプラグインの開発を容易にするための変更も行われていますので、魅力的なプラグインが多数出てくるのではないかと期待されます。

旧バージョンとの互換

内部コードの大幅な書き換えが行われていることから、プラグインなどを使用している場合には注意が必要です。今後のプラグインの開発を容易にするための修正が行われていますので、あまり一般的でないプラグインを利用している場合には、互換性が保たれていない可能性があるようですので、バージョンアップの前に充分な動作確認を行うようにしてください。

既にVer3.2を使用している場合には、セキュリティ関連の修正は含まれていないようですので、新機能を利用する予定が無いのであれば、多少様子を見ても良いかもしれません。

修正が必要なプラグイン

MTTagInvoke を使用している場合、Ver3.3ではエントリーにタグを付ける機能が追加されており、その関連でMTTagNameがシステムに追加されたため、MTTagInvoke内で追加していたMTTagNameがバッティングしてエラーとなっています。

2006/06/29現在、修正されたプラグインは配布されていないようですので、MTTagInvoke.pl内のMTTagInvokeを別の名前に書き換える必要があります。

BigPAPI対応プラグインは、そのままでは3.3で利用できませんので、充分な確認を行ってください。

エントリー項目の追加を行うRightFieldsは、Transformaer 機能に対応した version 1.1が2006/7/12より提供開始されています。→RightFields

 

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